日本代表監督の選考について

最近、自分のことが手一杯になり、フットボールについて触れることができなかった。
久し振りに、思いっきり触れることにする。

日本代表監督がなかなか決まらないというニュースを耳にするが、
日本サッカー協会の監督を選出する基準について、疑問が多く不満ばかりが募る。
日本代表は、日本人で構成されるチームである。
ワールドカップ優勝国やヨーロッパの強豪クラブがやっていることを真似る必要もないし、
真似ることは非常に難しい。
やはり、オシム監督も就任当初から言っていた「日本のスタイル」というものを明確にし、
それに見合う監督を招聘すべきだと思う。

では、「日本のスタイル」とは何か、ということになるが、僕個人の意見を述べても無駄だし、
日本サッカー協会がそれをどう捉えているかがキーになる。
日本人と体格的に差のないスペインの中心選手やメキシコの選手に習って、そういうフットボールを目指す。
こういう風に考えてしまったら、おしまい。
これはサイズ以外に日本人のことを全く考えていないことを意味する。

南アフリカ大会の直前までは、前からプレスを掛けていく戦い方をやろうとした日本。
でも、主力選手の不調もあり、それでは結果が残せないと判断し、
引いて守備ブロックをきちんと作って守る戦術に切り替えて結果を残した。
自国開催以外では、ワールドカップで1勝もできなかった日本が予選で2勝することができた。
理想論を捨て、結果のみを追求することで、勝利を手に入れた。
それが全てではないが、現実でもある。

もうワンステップ上に行こうとして、ガチガチのシステマチックなフットボールから、
選手個々の判断を尊重するフットボールに転換しようとしたジーコ体制。
アジアカップでの優勝という実績はあるが、ワールドカップ本大会では1分2敗という結果となった。
更に言えば、3戦目に臨む辺りで、今まで口出ししなかったジーコが細かな約束事を注文し出した。
何としても結果を出したいからこそそうしたのかもしれないが、考え方は完全にぶれていた。

ジーコから、「日本のスタイルを確立する」と言ってオシム体制となり、
アジアカップでは前回のような結果は残せないものの、徐々にスタイルを確立しつつあったが、
不運にも病気で倒れ、日本サッカー協会は「オシムの掲げたスタイルを継承する」と言って後任にしたのは、
南アフリカ大会まで指揮した岡田武史。
就任当初は、それっぽいことをやろうともしていたが、結果が出ないことから自分の考えるスタイルに転換。
本大会1年前は、手数をかけずサイドからのアーリークロスにワンタッチで合わせる攻撃を形作り、
前線からハイプレスでボールを奪う戦い方で、その戦術にピッタリの岡崎慎司が一気にレギュラーになった。
ワールドカップイヤーになり、せっかく確立しかけた攻撃の形は見る影もなくなり、
ベースとなる前線からのプレスも機能しないために、大会直前のスイス合宿で2年半の結晶を捨てる。
FWを0枚にし、自陣での守備ブロックを構築し、引いて守る。
23名の選手を選出し、主力選手が数名不調になったところで、戦術そのものが変わってしまう。
個で勝負できないとわかっているはずなのに、その個に頼った戦術だったと言わざるを得ない現実。
スタメン以外の12名の選手は、何の為に存在するのか。
監督が標榜するフットボールを行うためのパーツとして、監督本人がセレクトしたのではないのか。
主力選手が不調だったのは、直前になってからではなく、代表を選考する段階からの話。
サポートメンバーも7名もいたわけで、チェンジも可能だった。
監督は自分を貫くことも可能だった。
でも、それはしなかった。
結果、前回大会の監督同様、考え方がぶれた。
ただし、その方向転換はチームの結束力を生み、新たな戦術で結果を残すことは出来た。

結果を残せたからこそ、その戦い方を「日本のスタイル」とするのは僕は構わないと思う。
世界で通用するFWは日本で生まれないし、その選手に合わせてチームの戦術を決める訳にもいかないから。
日本人の生真面目な性格、優れた敏捷性をベースに、ガッチガチのシステマチックなスタイルでもいい。
個の能力が圧倒的に低かったにもかかわらず、EURO2004ではギリシャが優勝しているのが良い例だ。
徹底した組織的で守備的な戦い方で、ヨーロッパの頂点まで登りつめた。
見ていて楽しくはないかもしれないが、結果を残しているのは、南アフリカ大会の日本と同じようなこと。
日本選手より試合で使えるテクニックのあるパラグアイでも、守備的なスタイルが伝統だ。
自分たちが勝つための手段をわかっているからこそ、そのスタイルで戦っている。

さて、改めて「日本のスタイル」とは。
理想は、理想であって良いと思う。
現実を見据え、日本が世界で戦うための「自分たちのスタイル」。
それを日本サッカー協会がきちんと説明した上で、新監督を決めて欲しい。
この1・2ヶ月決定が遅れたところで、そこまで支障はない。
現時点で招聘可能な、「日本のスタイル」に適任の監督を選んでくれればいい。


最後に、個人的には、清水の次期監督に関塚隆を、と思っているので、協会は邪魔しないでほしい。
彼なら今あるベースを崩さずに、より発展させることが可能だと思うので、適任だろう。
長谷川健太は、今シーズン限りでご勘弁を。
就任3年目からの上積みの無さを考えると、よくここまで引っ張っちまったなぁとしか言えない。

まぁ、強いと言われた夏場に3連敗ってのは痛いことは痛いけど、
負けなかった過去のシーズンに優勝しているわけでもないし、
得点力不足と言われた過去とは打って変わってリーグ最多得点になっていたりするし、
見方を変えてポジティブに考えれば、いつもと違うことが多いから、優勝できるかもね。
現状では、”本物の強さ”はないチームだけど、これから選手が成長する可能性だってあるし。
残念ながら、監督の成長は望めませんが・・・
選手は今、疑心暗鬼になって、自信も失っているように見受けられるけど、
迷ってるくらいなら、それを忘れるほど動けってこと。
それが可能なトレーニングを清水のフィジコはやらせてるんでしょ。
今は脳が体を萎縮させて動けなくしてる気がする。
だったら、脳に考えさせないほど動き回れ!
要らないファウルなんかで戦ってるように見せるんじゃなくて、本当の意味でファイトすべき。
この時期で出場停止が多数出てくるなんて、シーズンを通したら絶対にデメリットでしかない。
今の順位なんて気にしないで、自分たちのフットボールをすること!
さすがに3連敗すれば、選手たちはわかっているでしょ。
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by neo_no14 | 2010-08-24 23:59 | 日本代表


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