人気ブログランキング | 話題のタグを見る

U-21日中韓友好親善試合 中国戦

スターティングメンバーを見た時、呆然としてしまった。
これが現時点での最強メンバーなのか…
アジア大会では所属チームの事情により、思うように選手を選考できないが、
この中国戦に関しては、そのような縛りはなかった。
もちろん非公式にメンバーに選出しても試合には出さないで欲しいという通達は
クラブからあったかもしれないけど。

GK・DFのスタメンは、特に問題はない。
この世代では唯一所属チームで守護神として出場しているGK西川周作(大分)。

中盤は戦術を考慮したという意味では、そこまで異論を唱える気にはならない。
Jリーグで結果を残している枝村匠馬(清水)や谷口博之(川崎)をなぜ使わない?
この試合の中盤で、所属チームのレギュラーでない選手は1人もいない。
1トップ2シャドーという1.5列目の選手を2枚も入れているので、
ヴォランチからの飛び出しは期待していない。
守備的なMFと、飛び出しではなくゲームをコントロールするヴォランチが
必要だという戦術だからこそ、
青山敏弘(広島)と梶山(FC東京)が起用されたことに納得ができる。
実際に枝村と交代したのは2シャドーの1人増田だったし、
谷口と上田康太(磐田)は青山敏弘と梶山のセットで交代している。
要するに役割が変わらない交代なのだ。
清水の試合を見ている人ならわかると思うが、
枝村は疲労の影響か調子を落としているように見える。
現在のコンディションでは、スタメンから外れることが
本人にも清水にとっても良いことだと思う。

話が少し逸れてしまったが、問題なのは1トップ。
U-21日本代表は、平山システムと言っても過言ではないシステムになっている。
他のFWを見渡しても1トップを張れるタイプは皆無なのだ。
反町監督は、平山再生プロジェクトの一環として、この年代を見ているのだろうか?
そう思えてしまうくらいに、平山に固執している気がする。
A代表監督オシムも反町監督も、スペシャリストとポリバレントの融合で
チームを構成するコンセプト。
ポリバレントとは、多様性という日本語を用いられて説明されることも多いが、
要するに、状況によって最適なポジションを選択する頭脳と
複数のポジションを遜色なくこなす技術を持ち合わせる選手のことだと思う。
A代表で言えば、基本的にはヴォランチで、状況次第でディフェンスラインにも入る
阿部勇樹や鈴木啓太、今野泰幸などが例。
そしてスペシャリストについてだが、反町監督のインタビューを聞く限りでは、
”点を取る選手””中盤で水を運ぶ選手””相手エースを封じ込める選手”
というようなタイプがあるらしい。
もちろん他にもスペシャリストには種類があるのだろうが、
とりあえず出てきたのはこんなタイプだった。
サイドであれば、3バックにも4バックにも対応しなくてはならないため、
スペシャリストというよりポリバレントなのだろう。
まぁ、こういう用語にとらわれ過ぎては現実を知ることができないので、
あまり気にしない方がいいんだけど。
点を取るスペシャリストとして、平山相太に期待していると反町監督は言った。
FC東京加入後まだ1得点しかしていない選手が、点を取るスペシャリスト?
長身を生かしたヘッドからのゴールでもなく、
こぼれ球を蹴りこんだだけのゴールしかない選手なのに?
運動量も少ないし、何より自分の形が全く表現できていない選手がこの世代のエースに?
体が絞れていないだとか、試合から遠ざかっていたから試合勘が鈍っているだとか、
そういう個人的な問題を代表を通じて改善させようとするのであれば、
平山に甘えを作るだけだから止めて欲しい。
本当の意味で実力世界なのだから、
現時点で平山相太は試合に出る資格もメンバーに選ばれる資格もないはず。
それでも彼を起用するがために、
2シャドーにしてより近い位置でサポートできる選手を置かなくてはならなくなった。


この試合で、僕の本田圭佑を見る目が変わった。
才能に関しては非常に素晴らしい素材であることに疑いはなかったが、
天才にありがちなタイプで守備を怠る選手だと思っていた。
その彼が、左サイドの上下動を激しく行い、攻撃だけでなく守備にも貢献していた。
これは日本の将来にとって頼もしい変化だと思う。
クラブチームレベルでは名古屋に厄介な存在が生まれてしまったと言えるが、
代表レベルでは日本の武器になったと言える。
守備にはあまり関与せずチームの組織が乱れるけど、
止まってるボールを蹴らせればJ屈指という選手ではなくなったようだ。
90分を通して仕事ができるようになったのには驚いた。
名古屋での彼のプレーをあまり見ていなかったのでJリーグではどうなのかわからないのだが、
代表の誇りがそうさせているのであれば、是非ともクラブでも同じ意識でプレーして欲しい。
”ネオ・レフティ・モンスター”
誰が言ったかわからないが、その異名も本物になるかもしれない。
by neo_no14 | 2006-10-27 23:59 | 日本代表


Futebol(サッカー)を愛する魂のBlog


by Neo_no14

S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

カテゴリ

全体
Futebol
日本代表
清水S-Pulse
ChampionsLeague
2010 WorldCup S.A
EURO2008
Club World Cup
WorldCup
Futsal
Travel
Spa
京都
富士登山
Run & Bike & Swim
SnowBoard
Food
CINEMA
Camera
お笑い
Music
Art
Life

以前の記事

2011年 10月
2011年 08月
2011年 05月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
more...

Link

最新のトラックバック

ブログパーツ

検索

その他のジャンル

ライフログ

サッカー戦術の仕組み―日本人の“サッカーIQ”を高める本 [PR]

サッカースカウティングレポート 超一流の分析 [PR]

サッカー4スタンス理論 [PR]

サッカー世界一になりたい人だけが読む本 [PR]

クライフ公認 「トータル」フットボーラーの全貌 [PR]

ヨハン・クライフ―スペクタクルがフットボールを変える [PR]

ヨハン・クライフ「美しく勝利せよ」 [PR]

ベンゲル・ノート [PR]

オシムの伝言 [PR]

オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える [PR]

日本人よ! [PR]

FCバルセロナスクールの現役コーチが教えるバルサ流トレーニングメソッド [PR]

フィジカル革命―フィジカルコーチの日本サッカー強化論 [PR]

GIANT KILLING(14) (モーニング KC) [PR]

U-31 完全版(上) (講談社BOX) [PR]

U-31 完全版(下) (講談社BOX) [PR]

岳 みんなの山 11 (ビッグ コミックス) [PR]

トーマスクック ヨーロッパ鉄道時刻表09冬・春号 [PR]

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧