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2007 Jリーグ 第17節 清水 vs 浦和

だいぶ遅れてのアップ。
適当に流し見(?)でお願いします。

選手個々の力の差が感じられた。
局面における1対1の状況では、全体的に清水の方が劣っていた。
しかし、フットボールは、11人が1つのチームとなって争うスポーツ。
チームとしての組織力で個人の差をカバーすることは可能である。
この試合では、清水の組織で浦和の個を潰せれば、と考えていたが、
そううまくいくものではなかった。

清水の動きは、後手後手になってしまっていた感じがする。
ポイントとして抑えるところが多過ぎるため、
清水はなかなか自分のマーク+αの仕事までできなかった。
清水のセンターバックは、浦和の2トップと相殺するような形になってしまうし、
浦和の攻撃のキーマンであるポンテを抑えるのは、いくら伊東輝悦でも簡単なことではない。
両サイドをワイドに使う浦和は、左の相馬も右の山田も積極的に仕掛けるため、
児玉新・市川大祐の両サイドバックもその対応に追われる。
それでも、この試合で2トップを組んでいた岡崎慎司と矢島卓郎は、
いつも以上に前からのプレスをしていたので、清水にとってはこの働きは大きかった。
ただし、フィードの得意な闘莉王にボールを触らせず、
坪井がボールを持つようなプレスの掛け方ができたら最高だった。
それには、トップ下の動きも連動しなくてはならないのだが…

フェルナンジーニョは、戦術の中に組み込まれるよりも、自由を与えることで能力を発揮するタイプ。
清水のような戦術ありきのチームにそういうタイプが入ると、
周りがより多くの戦術的役割を担わないと、チームとして成り立たなくなってしまう。
清水には、まだ他の10人でカバーしきれるほどのチーム力も、個々の能力もないのが現実。
守備面ではマイナス要素しかなく、攻撃面ではドリブルというプラス要素がありながらも、
持ち過ぎるというマイナス要素もあるので、試合によっては攻撃面でもマイナスに成りかねない。
シーズン当初で用意されたトップ下でも機能せず、
より攻撃に比重をおけるFWでも機能しないのでは、
起用すること自体も考えなくてはならないかもしれない。
ただ、極たまに見せるファンタスティックなプレーがあるのは魅力ではある。
起用するのも外すのも、賭けになってしまうような選手だ。

矢島に関しては、中盤がボールを持つ瞬間が5回あったら1回まともに動き出していたレベルが、
4回に1回くらいに成長したような気がする。(ちゃんと数えているわけではありません)
これでもまだまだ少ないのだが、成長を感じさせただけでも
フットボーラーに0.1歩くらい近付いたと思う。
僕は、そういう部分を重点的に見ているので、見た目のインパクトとは全然違う印象を受ける。
ただ、坪井に対してもあの闘莉王に対しても、フィジカルで打開したシーンは凄かった。
ファウルになったり、得点には至らなかったが、ずば抜けた身体能力があることは証明した。

あんまり個々の選手について書くと、いつまで経っても書き終えないので、最後はセンターバック。
清水のセンターバックは、非常に素晴らしい活躍だったと僕は思う。
高木和道・青山直晃は、日本代表でないが、日本を代表するセンターバックだと確信した。
青山に関しては、何度かA代表に選出されてはいるが、
オシム監督の標榜するフットボールに合わせるのは、個人的には難しいと思う。
オプションとして、相手FWに仕事をさせないだけの役割を与えられることはあっても、
あれだけ試合中にシステムやポジション変更を行うフットボールには不向きだ。
ただ、ストッパーとしては、この試合でも見事な仕事をしていた。
完全復活とは言い難いが充分に危険な香りを醸していた田中達也のドリブルの対応は、
本当に素晴らしかった。
青山がいなかったら、もっとゴールを決められていた可能性が高かった。
それから、和道。
去年の対戦時には、ワシントンの対応は青山が担当していた記憶があったが、
この試合では、ワシントンへの対応+カバーリングで、流れからの失点を抑えた。
和道は、試合の流れの中で、ポジションを崩すようなことはしない。
カバーリングに関しては、リーグでも有数の選手になったことは確かだが、
今現在の日本代表では、頻繁にポジションチェンジをしたり、
前線に飛び出していける選手が好まれる。
だから、オシム監督から選出されることはないかもしれない。
でも、素晴らしい選手だということには変わりない。
課題とすれば、両選手ともセットプレーの得点力が少な過ぎること。
最低でも、2人で10得点はほしい。
これは、今後の清水浮上の鍵となるはず。
去年よりもコーナーキックなどで合わせている回数が増えたようには思う。
あとは、きっちり枠に入れるだけ。

もうだいぶ時間が経っているので、このくらいにします。
中途半端ですいません。


最後に、主審岡田正義のジャッジに関して。
やけに清水の選手にイエローカードが出ていたが、藤本淳吾へのカードは不可解だった。
淳吾は自分が奪われたボールを必死に追いかけ、
ワシントンから奪い返したかに見えたプレーで出たのだが、
ボールをしっかり捕らえていたし、ワシントンの足には触れていないように見えた。
後ろからのプレーには、今シーズンから厳しくなるとは聞いているが、
イエローに該当するかどうかは、もうちょっとしっかりと見極めてもらわないと困る。
by neo_no14 | 2007-07-05 00:00 | 清水S-Pulse


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