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小野伸二に求めるもの

現代フットボールは、システムについて単純にDF・MF・FWという分け方では説明しきれない。
中盤の配置の仕方で、ボックス型だとかダイヤモンド型などと言ったりするが、それも同じで説明しきれない。
実際、ダイヤモンド型だと監督が言っていた中盤は、どう見てもトリプルヴォランチだったわけで、
どちらかというと、オフェンシブを頂点とし、他の3人が底辺で直線上に並ぶ二等辺三角形に近かった。
フットボールほど流動的なものはないのだから、常にチームが同じ陣形でいられることはない。
だから、言葉で説明するよりも、スタジアムのちょっと高い位置から見ることの方がわかりやすい。

清水は、システムを変え、4-3-3で戦うようだ。
ここで4-3-3について語るのは、無意味に近い。
問題になるのは、長谷川健太監督が、どういうフットボールをやろうとしているのかということ。
FWが3人いるから攻撃的なんていうのは、非常にナンセンス。
同じ枚数の4バックでも、去年と全ポジションで役割が違ってくるだろう。
中盤もそうだし、前線の役割も変わってくる。
去年までのベースにどれだけのエッセンスを加えて、勝つチームを築くか。

小野伸二の活躍は願っているが、必然とも捉えている。
小野が中心になることを予想するかもしれないが、主役が小野ではないチームにならないといけない。
小野の最大の特徴は、自分が輝くことで、周りをもっと輝かせることができること。
表立って中心になってしまえば、潰されて長期離脱なんてことも容易に考えられる。
個人的に、アシストになるパスの1つ前で小野が絡むようにし、
結果(得点・アシスト)は他の選手になることがいいかと思う。
もちろん、小野も8点・10アシストくらいの結果はしてもらわないといけない。
ただ、それが霞んでしまうほどの活躍を他の選手にしてもらわなければ、優勝することは難しい。
ちなみに、CBは10点・5アシスト、SBは5点・15アシスト、中盤は23点・23アシスト、FWは40点・25アシスト。
もちろん1人1人がではなく、そのポジションに入る選手全員での話。
合計すると、76得点になるわけで、現実的ではないのかもしれないが、失点を減らすことは難しいと思われるので、
そのくらいのノルマを達成しなくては、優勝に手が届かないと僕は考えている。
話を戻すが、小野には戦術によって埋没している才能たちを開花することを望む。
その1人が淳吾であり、本田拓也であり、枝村であり、真希であり、大前であり、原。
ポテンシャルの7割程度を出せていたら良い方の彼らを光り輝かせることが、
各個人だけでなく清水の未来に繋がる。

小野には数値として確認できない結果を求める。
by neo_no14 | 2010-02-05 23:59 | 清水S-Pulse


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