盛岡商の優勝とこれからの日本サッカー界のスタンダード
盛岡商の優勝で幕を閉じた高校サッカー選手権。
東北勢としては3校目。岩手県代表としては初の優勝。
技術的には大したことがないが、走り負けないチームが技術面を見事にカバーした。
チームを率いる斉藤重信監督が2度に渡り大きな病に冒されても乗り越えてきたことが、
選手の精神面に多大な影響を与えたことは間違いない。
このタイミングで優勝をプレゼントした選手、プレゼントされた斉藤監督は、
本当に幸運を手にしたのだと思う。
素直におめでとうと言いたい。
決勝戦は、これからの日本サッカーのスタンダードになっていくかもしれない。
日本代表監督オシムの提唱する”考えて走るサッカー”が勝利したのだから。
選手個々の技術や戦術にしても、敗れた作陽の方が優っていたように見えた。
そのチームがリードし、勝つための戦術にシフトして自分たちの流れを作りかけていたが、
盛岡商の豊富な運動量と高い位置からのプレスによって止められた感じがする。
試合開始から盛岡商のFWが作陽のヴォランチ、
DFに執拗にプレスしボールを奪ってチャンスを作っていた。
普通であれば、時間が進むごとに運動量が落ちるものであるが、
9月下旬に1週間に渡りダッシュやインターバル走などで
1日20km以上を走り込んだだけあり、試合終了までほとんど落ちることはなかった。
ちなみにプロの中でも運動量の多いとされる選手でも、1試合で走る距離は15km未満である。
FW約8km、DF約7km、中盤約10kmという調査結果も出ている。
(意外と知られていないが主審は1試合で12kmくらい走っている)
ダッシュやインターバル走は、試合での動きと同じものであり、
それを1日に20kmとなると、半端ではない。
それは並大抵のことでは走り負けることはないだろう。
両チーム共に”つなぐ”ことを意識し、九州勢に多く見られた体力サッカーの代名詞とも言える
ロングボールを放り込んで、後はFWの個人能力頼りという攻め方ではなかった。
今年は早い段階で敗退してしまったが、
昨年優勝した野洲高のサッカーも少なからず良い影響(傾向)を生み出したかもしれない。
やはり結果が伴わないと、いくら高い理想を追っていても、
同じ考えを共有する指導者は増えていかない。
たった1年で目に見えて変化があったと言えるかわからないが…
去年の野洲の優勝は、”つなぐ”サッカーをするチームに自信を与え、
今年優勝した盛岡商は、個人技に頼らずとも”走る”ことをベースにしているチームに夢を与えた。
盛岡商の優勝は、個々の能力が優れていなくても”走り勝つ”ことで結果を残すことが出来ると証明した。
もし、これが日本代表クラスの話になったとしよう。
技術のある選手が”走り勝つ”ようになれば、世界に通用していく可能性は高くなると思われる。
日本選手の技術は、決して世界的に低いわけではない。
ただし、実践の中でその技術を活かし切っているかというと、そうではない。
これまでにオシム監督がセレクトしたメンバーに対して、ドイツワールドカップメンバーと比較し、
技術面での物足りなさを指摘する人は少なくない。
しかし、ここで指摘される技術面というものは、どのような技術かが問われる。
テクニックがあるといわれる選手はマスコミの観点からすると、
ドリブルで相手を華麗に抜く技術や派手なアクションでプレーする選手を指すことが多い。
しかし、このような魅せる技術がないからといって、テクニックに劣るとは限らない。
ボールを受ける時の体の向き、ファーストタッチでボールを置く場所、
相手の動きを封じるための体の入れ方など、
地味だが非常に重要なテクニックに関しては、メディアが触れることはほとんどない。
”走る”ことや”多様性”をベースに考えているのは誰もがわかっているが、それだけでなく、
このような目立たないが重要な技術に長けた選手をオシム監督は選んでいると僕は思っている。
このような技術こそが、実践の中で必要なもので、それを活かせるようにならなくてはならない。
現時点では物足りないと感じることも、試合を重ねていくことで、
きっと裏切られることのない大きな財産となっていくであろうと信じている。
東北勢としては3校目。岩手県代表としては初の優勝。
技術的には大したことがないが、走り負けないチームが技術面を見事にカバーした。
チームを率いる斉藤重信監督が2度に渡り大きな病に冒されても乗り越えてきたことが、
選手の精神面に多大な影響を与えたことは間違いない。
このタイミングで優勝をプレゼントした選手、プレゼントされた斉藤監督は、
本当に幸運を手にしたのだと思う。
素直におめでとうと言いたい。
決勝戦は、これからの日本サッカーのスタンダードになっていくかもしれない。
日本代表監督オシムの提唱する”考えて走るサッカー”が勝利したのだから。
選手個々の技術や戦術にしても、敗れた作陽の方が優っていたように見えた。
そのチームがリードし、勝つための戦術にシフトして自分たちの流れを作りかけていたが、
盛岡商の豊富な運動量と高い位置からのプレスによって止められた感じがする。
試合開始から盛岡商のFWが作陽のヴォランチ、
DFに執拗にプレスしボールを奪ってチャンスを作っていた。
普通であれば、時間が進むごとに運動量が落ちるものであるが、
9月下旬に1週間に渡りダッシュやインターバル走などで
1日20km以上を走り込んだだけあり、試合終了までほとんど落ちることはなかった。
ちなみにプロの中でも運動量の多いとされる選手でも、1試合で走る距離は15km未満である。
FW約8km、DF約7km、中盤約10kmという調査結果も出ている。
(意外と知られていないが主審は1試合で12kmくらい走っている)
ダッシュやインターバル走は、試合での動きと同じものであり、
それを1日に20kmとなると、半端ではない。
それは並大抵のことでは走り負けることはないだろう。
両チーム共に”つなぐ”ことを意識し、九州勢に多く見られた体力サッカーの代名詞とも言える
ロングボールを放り込んで、後はFWの個人能力頼りという攻め方ではなかった。
今年は早い段階で敗退してしまったが、
昨年優勝した野洲高のサッカーも少なからず良い影響(傾向)を生み出したかもしれない。
やはり結果が伴わないと、いくら高い理想を追っていても、
同じ考えを共有する指導者は増えていかない。
たった1年で目に見えて変化があったと言えるかわからないが…
去年の野洲の優勝は、”つなぐ”サッカーをするチームに自信を与え、
今年優勝した盛岡商は、個人技に頼らずとも”走る”ことをベースにしているチームに夢を与えた。
盛岡商の優勝は、個々の能力が優れていなくても”走り勝つ”ことで結果を残すことが出来ると証明した。
もし、これが日本代表クラスの話になったとしよう。
技術のある選手が”走り勝つ”ようになれば、世界に通用していく可能性は高くなると思われる。
日本選手の技術は、決して世界的に低いわけではない。
ただし、実践の中でその技術を活かし切っているかというと、そうではない。
これまでにオシム監督がセレクトしたメンバーに対して、ドイツワールドカップメンバーと比較し、
技術面での物足りなさを指摘する人は少なくない。
しかし、ここで指摘される技術面というものは、どのような技術かが問われる。
テクニックがあるといわれる選手はマスコミの観点からすると、
ドリブルで相手を華麗に抜く技術や派手なアクションでプレーする選手を指すことが多い。
しかし、このような魅せる技術がないからといって、テクニックに劣るとは限らない。
ボールを受ける時の体の向き、ファーストタッチでボールを置く場所、
相手の動きを封じるための体の入れ方など、
地味だが非常に重要なテクニックに関しては、メディアが触れることはほとんどない。
”走る”ことや”多様性”をベースに考えているのは誰もがわかっているが、それだけでなく、
このような目立たないが重要な技術に長けた選手をオシム監督は選んでいると僕は思っている。
このような技術こそが、実践の中で必要なもので、それを活かせるようにならなくてはならない。
現時点では物足りないと感じることも、試合を重ねていくことで、
きっと裏切られることのない大きな財産となっていくであろうと信じている。
by neo_no14
| 2007-01-11 23:59
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