2007 Jリーグ 第34節 鹿島 vs 清水
結果としてだが、清水が鹿島に3アシストして優勝させてしまったかのようだ。
最終節まで1度も首位に立ったことのないチームの歴史的な大逆転優勝。
浦和の自滅という見方もあるが、あれだけの試合数をこなして結果を出し続けるのは難しい。
ガンバ大阪の優勝の可能性を絶ったのも清水。
この試合で勝利すれば浦和の優勝も俄然有利となった試合をドローにしたのも清水。
勝利以外に逆転優勝の可能性のなかった鹿島に勝利を与えたのも清水。
こんなに優勝絡みの試合をこなすことは、清水にとっては経験を積む上で良かったとは思うが、
このままでは、トップ3に食い込むのは難しいだろうという思いが強くなる一方だった。
この試合を支配していたのは、清水だった。
ただ、それに関しては、支配させられていたという感じもしなくはない。
要所要所できっちり抑えられていたし、鹿島の狙い通りのゲームプランになった感がある。
清水というチームは、どのポジションにおいても仕掛けと言うか、動き出しが良くない。
FWは言うまでもないのだが、DFもそう。
DFに関しては、そういう戦術であるから、それが悪いと言うことではないのだが、
ラインコントロールを細かくして、常にオフサイドトラップを狙うことはない。
比較的どっしりと構えて連携でボールを奪ったり、クロスへの対応、シュートブロックに秀でている。
シーズンを通して1試合平均1.06失点というのは非常に素晴らしいものだと思うが、
走力があって動き出しの良いチームの攻撃は苦手としている。
更に言うと、そこへのパス出しの優れた選手がいるチームにはやられている。
それは、中盤のチェックが甘いところもあるし、相手FWがパスの出し手とのタイミングを見計らうだけでいいようなラインコントロールをしているからだろう。
小刻みに上げたり下げたりの仕掛けをDFが主体となってやれば、相手FWも前に出たり下がったりしないとオフサイドになってしまうのでスピードに乗り切れなくなる。
そういう部分の駆け引きがないようでは、鹿島のFWが狙うカウンターを防ぐのは難しい。
その一方で、鹿島のDFラインは、細かくラインコントロールをし、清水のFWの動きを止めた。
もともと動き出し、動き直しができないFWが多い清水だが、この手のDFをされると歯が立たない。
FWは立ち止まってはいけない。
DFラインを突破する時は直線的な動きでもいいが、その前段階での動きは曲線的な動き。
かつて日本代表を指揮したフランス人監督が、”ウェーブ”という動きをかなり要求したが、
まさにその動きが足りない。
そういう面で、ディフェンスにしてもオフェンスにしても、清水には分が悪かった。
決定力の差を言うのもわかるが、その前の段階の差もかなり大きいことを認識させられた。
個人的には、この試合の終盤で圧倒的に攻めていた清水の中で、好材料も見つけた。
相手が完全に引いている場合、清水は後ろで無駄にボールを回すことが多く、その展開力のなさを露呈することとなるのだが、
伊東輝悦がいつになくサイドへの展開を正確に行っていたことが素晴らしかった。
一旦クリアされても、ボールを拾いテルにボールが入った時には、
それを逆サイドに展開するため、怒涛の連続攻撃が可能となった。
あの場面でDFに戻したり、横パスすることが多いのだが、
この試合ではトラップも前に向くためのトラップをし、チャンスを広げる展開ができていた。
鹿島ではそういう役割を小笠原満男がやっていたが、プレーの質から言えば互角だった。
それから、原一樹の出場というのも好材料の一つだった。
正直言うと、遅過ぎるデビューではある。
ベンチ入りした試合では、なぜ彼を使わなかったのかわからないような試合もあった。
個人的には清水のベンチワークはレベルが低いので、仕方がないとは思っていたが…
彼はスピードがあり、がむしゃらに動きことができ、守備でも貢献できる選手。
シュート練習を見る限り、それほど上手いとは思わないが、
意識して低い弾道を撃とうとしている意図を感じたこともあった。
この試合のような展開では、ちょっと特徴を出せない感じではあったが、
ペナルティエリア内からのドリブル突破からのクロスは素晴らしかった。
できれば、FWというよりもサイドアタッカーとして育ってほしいのだが、
これから天皇杯を含めて1年くらいの活躍次第では、僕の見方も変わるかもしれない。
最後に長谷川健太監督について書こうと思ったが、ちょっと長くなるので、
また次回に。
清水を含めたJリーグの全選手に、ひとまずお疲れ様でした。
リーグ戦は終わりましたが、天皇杯の残っているチームもCWCが残っているチームもあるので、最後の最後まで戦い抜いてください。
日本フットボール界の未来のために。
最終節まで1度も首位に立ったことのないチームの歴史的な大逆転優勝。
浦和の自滅という見方もあるが、あれだけの試合数をこなして結果を出し続けるのは難しい。
ガンバ大阪の優勝の可能性を絶ったのも清水。
この試合で勝利すれば浦和の優勝も俄然有利となった試合をドローにしたのも清水。
勝利以外に逆転優勝の可能性のなかった鹿島に勝利を与えたのも清水。
こんなに優勝絡みの試合をこなすことは、清水にとっては経験を積む上で良かったとは思うが、
このままでは、トップ3に食い込むのは難しいだろうという思いが強くなる一方だった。
この試合を支配していたのは、清水だった。
ただ、それに関しては、支配させられていたという感じもしなくはない。
要所要所できっちり抑えられていたし、鹿島の狙い通りのゲームプランになった感がある。
清水というチームは、どのポジションにおいても仕掛けと言うか、動き出しが良くない。
FWは言うまでもないのだが、DFもそう。
DFに関しては、そういう戦術であるから、それが悪いと言うことではないのだが、
ラインコントロールを細かくして、常にオフサイドトラップを狙うことはない。
比較的どっしりと構えて連携でボールを奪ったり、クロスへの対応、シュートブロックに秀でている。
シーズンを通して1試合平均1.06失点というのは非常に素晴らしいものだと思うが、
走力があって動き出しの良いチームの攻撃は苦手としている。
更に言うと、そこへのパス出しの優れた選手がいるチームにはやられている。
それは、中盤のチェックが甘いところもあるし、相手FWがパスの出し手とのタイミングを見計らうだけでいいようなラインコントロールをしているからだろう。
小刻みに上げたり下げたりの仕掛けをDFが主体となってやれば、相手FWも前に出たり下がったりしないとオフサイドになってしまうのでスピードに乗り切れなくなる。
そういう部分の駆け引きがないようでは、鹿島のFWが狙うカウンターを防ぐのは難しい。
その一方で、鹿島のDFラインは、細かくラインコントロールをし、清水のFWの動きを止めた。
もともと動き出し、動き直しができないFWが多い清水だが、この手のDFをされると歯が立たない。
FWは立ち止まってはいけない。
DFラインを突破する時は直線的な動きでもいいが、その前段階での動きは曲線的な動き。
かつて日本代表を指揮したフランス人監督が、”ウェーブ”という動きをかなり要求したが、
まさにその動きが足りない。
そういう面で、ディフェンスにしてもオフェンスにしても、清水には分が悪かった。
決定力の差を言うのもわかるが、その前の段階の差もかなり大きいことを認識させられた。
個人的には、この試合の終盤で圧倒的に攻めていた清水の中で、好材料も見つけた。
相手が完全に引いている場合、清水は後ろで無駄にボールを回すことが多く、その展開力のなさを露呈することとなるのだが、
伊東輝悦がいつになくサイドへの展開を正確に行っていたことが素晴らしかった。
一旦クリアされても、ボールを拾いテルにボールが入った時には、
それを逆サイドに展開するため、怒涛の連続攻撃が可能となった。
あの場面でDFに戻したり、横パスすることが多いのだが、
この試合ではトラップも前に向くためのトラップをし、チャンスを広げる展開ができていた。
鹿島ではそういう役割を小笠原満男がやっていたが、プレーの質から言えば互角だった。
それから、原一樹の出場というのも好材料の一つだった。
正直言うと、遅過ぎるデビューではある。
ベンチ入りした試合では、なぜ彼を使わなかったのかわからないような試合もあった。
個人的には清水のベンチワークはレベルが低いので、仕方がないとは思っていたが…
彼はスピードがあり、がむしゃらに動きことができ、守備でも貢献できる選手。
シュート練習を見る限り、それほど上手いとは思わないが、
意識して低い弾道を撃とうとしている意図を感じたこともあった。
この試合のような展開では、ちょっと特徴を出せない感じではあったが、
ペナルティエリア内からのドリブル突破からのクロスは素晴らしかった。
できれば、FWというよりもサイドアタッカーとして育ってほしいのだが、
これから天皇杯を含めて1年くらいの活躍次第では、僕の見方も変わるかもしれない。
最後に長谷川健太監督について書こうと思ったが、ちょっと長くなるので、
また次回に。
清水を含めたJリーグの全選手に、ひとまずお疲れ様でした。
リーグ戦は終わりましたが、天皇杯の残っているチームもCWCが残っているチームもあるので、最後の最後まで戦い抜いてください。
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| 2007-12-04 11:01
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